「普段は一人でツーリングするからインカムはなくてもいいかな」と思ってしまうほど、インカムは複数人のツーリングの会話で使うものというイメージが強いと思います。
しかし、ソロツーライダーにもインカムをおすすめできる理由があります。それはインカムによってスマホの「音声認識機能」が使えるようになる点です。
バイクを運転していて手が自由に使えない時は、声でスマホを操作しちゃいましょう。
B+COMでスマホを音声操作する方法
B+COMの場合、あるボタンを2回連続で押すことでスマホに搭載されている「Siri/Googleアシスタント」を起動することができます。どこのボタンかというと、電源を入れるのに使ったり、音量を調節したりするときに使う側面の丸いボタンです。
音声認識機能を使うことでスマホのナビや音楽アプリの操作が声で可能になります。
Siriでナビを使ってみる
あなたはツーリング中にガソリンが少なくなっていることに気づきました。「そろそろガソリン入れなきゃなー」と思いながらも、バイクを停めてナビを検索するのは面倒くさい。
そんなとき、インカムを使えば、走りながら近くのガソリンスタンドを検索してナビを開始することができるのです。
- ボタンを2回押す
- Siriが起動
- 「車で近くのガソリンスタンドまで!」
- Siriが候補を出しナビ開始
Siriで音楽を流してみる
あなたは次の目的地までのナビを見ていると、到着まで1時間以上あることに気づきました。「暇だなー、音楽聴きたいなー」と思いながらも、バイクを停めて音楽を再生するのは面倒くさい。
そんなとき、インカムを使えば、走りながら音楽を再生することができるのです。
- ボタンを2回押す
- Siriが起動
- 「NCS(NoCopyrightSounds)流して!」
- SiriがYouTube MusicでNCSを流し始める
音声コントロールはバイク運転時に最適
音声コントロールの良いところは手でスマホを操作する必要がない点です。バイク運転時にスマホを操作するのは危険ですし、グローブを着けた状態では操作がしづらかったりします。
そんなときに音声でスマホ操作ができれば便利です。インカムがあればスマホとペアリングすることで音声操作が可能になるのです。
おすすめのインカムは『B+COM ONE』
インカムといえば、『B+COM/ビーコム』か『SENA/セナ』が思い浮かぶでしょうか。最近はインカムの種類も増えて、DAYTONAやLEXIN、MIDLAND、CARDOなど価格を抑えた製品もありますよね。
インカムを選ぶ上で「商品価格」は外せない要素ですが、この『B+COM ONE/ビーコムワン』は高性能ながらビーコムの中でも価格を抑えた(3万円で買える)モデルとなっていておすすめです。
【比較】B+COM SB6X | B+COM ONE
ビーコムのハイエンドモデル、「B+COM SB6X(価格:38,280円)」とスタンダードモデル「B+COM ONE(価格:29,700円)」の機能比較を見ていきましょう。
機能や性能の違いは赤マーカーでわかるようにしていますが、差はほぼないというのが結論です。
モデル比較 | ||
---|---|---|
B+COM SB6X | 商品名 | B+COM ONE |
ハイエンドモデル | 商品性 | スタンダードモデル |
高音質 B+COM SOUND SYSTEM | オーディオシステム | 高音質 B+COM SOUND SYSTEM |
対応 | 聴きトーク機能 | - |
対応 | かんたんB+LINK通話 | 対応 |
対応 | ユニバーサル・レシーブ通話 | 対応 |
対応 | ユニバーサル通話 | 対応 |
6人(V3.0以降) | 最大通話可能人数 | 6人 |
対応 | B+COM U PC版UPD機能 | 対応 |
対応(V4.0以降) | B+COM U Mobile App | 対応(V3.0以降) |
40φ×D10.7mm 16Ω USB Type-Cプラグ | スピーカー | 40φ×D10.2mm 16Ω USB Type-Cプラグ |
Li-Po 3.7V 800mA | バッテリー | Li-Po 3.7V 650mA |
インカム通話 最大約16時間 携帯通話、音楽再生 最大約18時間 (それぞれ単体での稼動の場合) | 連続使用時間 | インカム通話 最大約12時間 携帯通話、音楽再生 最大約14時間 (それぞれ単体での稼動の場合) |
53g | 本体重量 | 43g |
ご購入日より1年間 | 保証期間 | ご購入日より1年間 |
2017年8月 | 発売日 | 2020年1月 |
シングルUNIT 38,280円(税込) ペアUNIT 74,250円(税込) | 価格 | アームマイクUNIT 29,700円(税込) ワイヤーマイクUNIT 29,700円(税込) |
両者の主な違いをまとめるとこのようになります。
- B+COM ONEには「聴きトーク機能」がない
- スピーカーサイズはSB6Xの方が上
- バッテリー容量はSB6Xの方が上
- 連続使用時間はSB6Xの方が長い
- 本体重量はONEの方が軽い
B+COM SB6Xにあって、B+COM ONEにないものは「聴きトーク機能」のみでした。「聴きトーク」とは音楽とナビを聞きながら通話できる機能です。ずっと音楽を流していたい人やナビを聞き逃したくない人は欲しい機能かもしれません。
他はもう細かい数値の違いです。スピーカーサイズやバッテリー容量などの違いは気にするほどではないと思います。スピーカーサイズの違いで音質が変わるのかもしれませんが、走行風で音質が落ちて聞こえてしまうのが実情です。バッテリーおよび連続使用時間も、1日中使って切れることはほぼないでしょう。
ほぼ同等の機能を備えており、デザインもほぼ変わらないのに価格は1万円も違う。それなら安い方のB+COM ONEを買うでしょう。
インカムを使いこなして快適なツーリングを
インカムは仲間同士のツーリングでコミュニケーションを取るのにもたいへん便利ですが、ソロツーでナビや音楽を聴くのにも役立ちます。
その便利なインカムの使い方として、今回は音声コントロールを紹介しました。音声コントロールなら運転中でも、わざわざグローブを外さなくてもスマホ操作が可能です。
iPhoneならSiriが起動して、ナビに限らず、天気の情報なども聞けたりします。
- ボタンを2回押す
- Siriが起動
- ライダー:「今日雨降る?」
- Siri:「キョウハアメハフラナイヨウデス」
インカムを手に入れて、少しリッチなツーリングを体験してみてください。
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